終焉のコドク
引きこもりの青年、栗橋友康は、代わり映えのないニート生活を送っていた。そんな中、致死性ウィルスのパンデミックが起こり、やがて友康の住む街にまで広まる。そして、最初の異変は遺体安置所から始まる。ウィルスで亡くなったはずの遺体が突如動き出し、人間に噛みつき始めたのだ。噛まれた人間もまた、同じように人々を襲っていった。理性を失い、強靭な力を持ち、無差別に人を襲うゾンビは「不死者」と呼ばれるようになる。不死者だらけとなった街では居城や食料の奪い合いが始まり、生き残りをかけたサバイバルへと変容した。自宅に籠城していた友康はとある出来事から、隣家に住んでいる中学生の少女、日下部空海を助け出す。二人は安全な場所を目指して避難することを決める。襲い来る不死者を掃除のラバーカップでなぎ払い、息を殺して路地裏を駆け抜ける。明日を生き延びるために、二人は知恵と工夫と日用品で闘い続けていく。
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